モルタル外壁塗装の費用を安くするコツ!モルタル外壁塗装の特徴やメリット・デメリットを紹介!

「モルタル外壁」といえば、昔から多くの住宅で採用されてきました。

 

以前は「サイディングボード」などの外壁材が普及していなかったため、モルタル材を使う割合が多かったのです。

 

家は古くなると外壁リフォームが必要となり、モルタル外壁の場合も同様で「塗り直し」が必要になります。

 

外壁の状態によっては下地の修復が必要になり、工事費用が高くつく場合もあるのです。

 

モルタル外壁の塗装における注意点も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

 

モルタル外壁とは?

 

モルタル外壁とは、セメント・砂・水を練り合わせた材料で仕上げた外壁です。

 

水に強く、耐火性に優れているため、昔から多くの住宅で外壁材として使われてきました。

 

また、モルタル外壁はデザインの自由度が高く、施工方法もさまざまです。

 

通常は「左官」や「吹付け」によって、個性的な外壁に仕上げることができます。

 

耐久性 耐火性 断熱性 防水性 遮音性 色調 デザイン
モルタル外壁

モルタル外壁の塗装費用の相場は?

 

モルタル外壁の塗装費用相場は、1㎡あたり4,800円~5,300円ほどになります。

 

この費用には、足場設置費用や養生代は含まれていません。

 

モルタル外壁の塗装費用は、以下の要素によって大きく異なります。

  • 外壁の面積……外壁の面積が広いほど、塗装費用は高くなります。
  • 外壁の状態……外壁の状態が悪いほど、塗装費用は高くなります。
  • 塗料の種類……塗料の種類によっても、塗装費用は異なります。一般的に耐久性の高い塗料を使用すると、塗装費用は高くなります。
  • 作業員の人件費……作業員の人件費は、地域によって異なります。
  • 足場設置費用……足場設置費用は、外壁の面積によって異なります。

 

モルタル外壁の塗装を検討している場合は、複数の業者に見積もりを取ることをおすすめします。

モルタル外壁の塗装費用に影響するおもな劣化症状

 

モルタル外壁の劣化の症状には、以下のような特徴があります。

 

  • ひび割れ
  • 剥離
  • カビやコケの発生
  • 塗装の劣化

 

これらの症状が現れた場合は、早めに補修やメンテナンスをする必要があります。

 

補修やメンテナンスを怠ると、外壁の劣化がさらに進行し、雨漏りや断熱性能の低下などの問題が発生する可能性があります。

 

モルタル外壁の補修やメンテナンスには、専門業者に依頼することをおすすめします。

 

専門業者は、モルタル外壁の劣化状況を調査し、適切な補修やメンテナンスを行ってくれるからです。

モルタル外壁塗装のメリット・デメリット

メリット

モルタル外壁を塗装するメリットは、おもに以下のとおりです。

防火性に優れている

モルタル材は耐火性に強く、火災の発生をおさえるとともに延焼を食い止める役割をもっています。

 

モルタル外壁は、セメント、砂、水を混ぜて作られるため「不燃性」です。

 

そのため、火災の際にも燃焼しにくく、火が燃え広がりにくいという特徴があります。

 

また、モルタル外壁は厚みが約15~20mmと厚いため、火災の熱から建物を守る役割も果たします。

 

モルタル外壁は水にも強いため、火災の際に水をかけて消火しても外壁が剥がれたり崩れたりする心配がありません。

 

これらのことから、モルタル外壁は防火性に優れた外壁材と言えます。

耐久性に優れている

モルタル外壁は水に強く、雨や雪に濡れても腐食しにくいという特徴があります。

 

モルタル外壁は汚れが付きにくく、汚れが付いたとしても水洗いで簡単に落とせるのが特徴です。

 

モルタル外壁の耐久性は、施工方法やメンテナンス方法によっても左右されます。

 

適切な方法で施工し、定期的にメンテナンスをすることでモルタル外壁の耐久性をさらに向上させることができます。

表現の自由度が高い

モルタル外壁は、塗料の種類や仕上げ方によって、さまざまな表情を出すことができます。

 

自分の好みや家のデザインに合わせて、自由に外観を表現することができます。

 

たとえば、モルタル外壁に塗装を施す際に、色や模様を自由に選ぶことができます。

 

また、塗装の厚みを変えることで凹凸のある仕上げにすることもできます。

 

さらに、モルタル外壁にタイルやレンガを貼り付けることで、さらに個性的な外観に仕上げることもできます。

デメリット

モルタル外壁の塗装におけるデメリットは、次のとおりです。

塗料が剥がれやすい

塗料の品質が悪い場合、塗膜が弱くなり剥がれやすくなってしまいます。

 

また、塗装が厚すぎると、塗膜の重みで剥がれやすくなってしまいます。

 

下地処理が不十分な場合、塗膜が外壁に密着せず剥がれやすくなってしまいます。

 

外壁にひび割れや亀裂がある場合、塗料がひび割れや亀裂に沿って剥がれやすくなってしまうのです。

 

日光や雨風の影響で、塗膜が劣化し、剥がれやすくなってしまいます。

 

モルタル外壁の塗料が剥がれた場合は、早めに補修を行う必要があります。

 

補修を放置すると、雨漏りや腐食の原因になる可能性があります。

塗装費用が高い

サイディングボードの塗装などに比べて、費用は高い傾向にあります。

 

サイディングボードやコンクリートに比べて外壁表面に凹凸が多いため、塗布面積が広くなるからです。

 

また、モルタル外壁は吸水性が高いため塗料の使用量が多くなってしまいます。

 

サイディングボードやコンクリートに比べると耐久性が低いため、塗り替えの頻度が高くなります。

塗装作業に時間がかかる場合がある

モルタルは水分を含んでいるため、乾燥に時間がかかります。

 

そのため、モルタル外壁を施工する際には、天候にも注意する必要があるのです。

 

また、モルタルは粘り気があるため、施工が難しいため、熟練した職人が施工する必要があります。

 

さらに、モルタル外壁は、他の外壁材に比べて厚みがあります。

 

そのため、施工面積が広い場合には時間がかかってしまいます。

モルタル外壁に最適な塗料


モルタル外壁の塗装に最適な塗料は以下のとおりです。

弾性塗料

弾性塗料は、一般的な塗料に比べて伸縮性が高い塗料です。

 

そのため、ひび割れや剥がれに強く、外壁塗装や屋根塗装によく使われます。

 

また、弾性塗料は、耐候性や耐水性にも優れているため長持ちします。

 

弾性塗料には、アクリル系、ウレタン系、シリコン系など、さまざまな種類があります。

 

それぞれの種類には、特徴やメリット、デメリットが異なります。

 

そのため、弾性塗料を選ぶ際には塗装する場所や用途を考慮することが大切です。

遮熱塗料

遮熱塗料とは、太陽の熱を反射したり吸収したりして、建物の室内温度上昇を抑える効果のある塗料です。

 

遮熱塗料には、水系塗料、油性塗料、無機系塗料など、さまざまな種類があります。

 

それぞれの種類には、特徴やメリット、デメリットが異なります。

 

遮熱塗料を選ぶ際には、塗装する場所や用途を考慮することが大切です。

防汚塗料

防汚塗料とは、塗料の表面に微細な凹凸をつけたり、塗料に防汚剤を配合したりすることで、汚れが付着しにくく、汚れが付着しても落としやすいようにした塗料です。

 

防汚塗料には、水系塗料、油性塗料、無機系塗料など、さまざまな種類があります。

 

それぞれの種類には、特徴やメリット、デメリットが異なります。

 

防汚塗料は、汚れがつきにくく汚れが落ちやすいため、外壁をきれいに保つことができます。

 

また、塗料の種類や色を組み合わせることで、外観のデザイン性も向上させることができりのも特徴です。

モルタル外壁塗装の作業手順

 

モルタル外壁を塗装する際の作業手順は、以下のとおりです。

1.足場の設置

モルタル外壁を塗装するには、足場が必要になります。足場は、塗装業者に依頼するか、自分で設置することができます。

2.洗浄

モルタル外壁は、塗装前に洗浄する必要があります。

 

洗浄には、高圧洗浄機やブラシを使用します。

 

洗浄することで、外壁の汚れやゴミを除去し、塗料の密着性を高めることができます。

3.下塗り

下塗りは、塗料の密着性を高め、塗料の耐久性を向上させるために行います。

 

モルタル外壁の下塗りには、弾性塗料を使用します。

4.上塗り

上塗りは、下塗り後に行う塗装のことです。

 

上塗りには、塗料の色や耐久性に合わせて、様々な種類の塗料を選択することができます。

5.仕上げ

仕上げは、塗装の最終工程です。

 

仕上げには、塗料を均一に塗り伸ばしたり、塗りムラをなくしたりする作業を行います。

モルタル外壁塗装の注意点

モルタル外壁の塗装は、サイディング外壁や金属サイディングに比べて下地補修が重要です。

 

コンクリートや砂、セメントなどを混ぜて作った壁材であるため気候や自然の影響を受けやすく、ひび割れや剥がれが発生しやすいからです。

 

そのため、モルタル外壁の塗装を行う際には、ひび割れや剥がれを補修してから塗装を行う必要があります。

 

モルタル外壁塗装の注意点は、以下の通りです。

 

ひび割れや剥がれを補修する

ひび割れや剥がれを補修する際には、モルタル用の補修材を使用します。

 

塗料の種類は、モルタル外壁に合った塗料を選ぶ必要があるからです。

塗料の種類を選ぶ

塗料の種類については、塗装業者に相談するとよいでしょう。

 

外壁の状態によって使えない種類の塗料もあるからです。

塗装する時期を決める

塗装する時期は、気候が穏やかで雨が降らない時期を選ぶ必要があります。

 

天候の良し悪しは塗料の乾燥に大きく影響するからです。

塗装業者に依頼する

塗装業者に依頼する際には、複数の業者に見積もりを取り、相見積もりをとることをおすすめします。

 

モルタル外壁の塗装は、メンテナンスのサイクルが長く、20〜30年程度持つと言われています。

 

しかし、ひび割れや剥がれがひどい場合は、塗装する時期を早める必要があります。

モルタル外壁塗装費用についてよくある質問

 

モルタル外壁の塗装費用は他の外壁に比べて高いですか?

モルタル外壁の塗装費用は、外壁の面積や形状、塗料の種類や品質、業者の料金体系などによって異なりますが、一般的には他の外壁に比べて高いと言えます。
モルタル外壁は、下地処理やクラック補修などの工程が多く、塗料も高品質なものが必要なため、工期や材料費がかさみます。

 

モルタル外壁の塗装費用を安くする方法はありますか?

モルタル外壁の塗装費用を安くする方法としては、以下のようなものがあります。

  1. 複数の業者に見積もりを依頼し、比較検討する
  2. 塗料の種類や品質を適切に選ぶ
  3. 工事期間や時期を調整する
  4. 補助金や助成金を利用する

 

モルタル外壁の塗装費用に見合ったメリットやデメリットは何ですか?

モルタル外壁の塗装費用に見合ったメリットやデメリットは以下のようなものがあります。

メリット

モルタル外壁は、耐久性や防水性が高く、デザイン性も豊富なため、長期的に美しく快適な住まいを保つことができます。

 

また、断熱性や遮音性も優れており、省エネや快適性にも貢献します。

デメリット

モルタル外壁は、他の外壁に比べて重量が重く、建物に負担をかける可能性があります。

 

また、ひび割れや剥離などのトラブルが発生しやすく、定期的なメンテナンスや補修が必要です。

 

さらに、塗装費用も高くなります。

モルタル外壁塗装の費用を安くするコツ!モルタル外壁塗装の特徴やメリット・デメリットを紹介!まとめ

モルタル外壁の塗装費用は、塗料や工法、面積や業者などによって変動しますが、一般的には30坪で60万円~100万円程度が相場です。

 

しかし、今回ご紹介した見積もり比較や交渉、補助金や助成金の活用などで費用を安く抑えることも可能です。

 

今回紹介したポイントを参考にして、あなたにぴったりのモルタル外壁塗装業者を見つけましょう!