外壁塗装をおこなう際には、軒天の色選びについても考慮しなければいけません。
軒天の塗装に向いている色や人気の塗装色など、軒天の色選びで迷っている方は多いと思います。
軒天の色選びについて知識を得ておけば、外壁塗装で後悔することも防げます。
外壁塗装における軒天の色選びでどんな影響があるのか?詳しく解説していきます。
外壁塗装における軒天塗装について説明します。
軒天とは、屋根の下にある天井の部分のことです。
軒天は建物の外観や雰囲気に大きく影響するだけでなく、屋根裏の換気や延焼防止などの役割も果たしています。
軒天はさまざまな材質や色がありますが、外壁や屋根とのバランスを考えて色選びをする必要があります。
逆に、外壁や屋根と合わない色を選んでしまうと、全体的にまとまりがなくなってしまいます。
軒天の色選びをする際は、外壁や屋根の色を決定した後に行うと良いでしょう。
外壁や屋根は建物全体の印象を決める大きな要素ですから、軒天の色は屋根や外観と調和するように選ぶ必要があります。
外壁塗装における、軒天の色選びをするときに押さえておきたいポイントをご紹介します。
以下の5つのポイントを参考にしてください。
軒天の色選びをする際は、外壁や屋根の色を決定した後に行うと良いでしょう。
一般的には、軒天の色は屋根か外壁の色に合わせることが多いです。
例えば、赤い屋根に白い外壁の場合は、軒天も白か赤にすると良いでしょう。
また、同じ色でも濃淡を変えることで変化をつけることもできます。
例えば、グレーの外壁にグレーの軒天を合わせる場合は、外壁よりも軒天の方が明るいグレーにすると良いでしょう。
軒天の色選びで迷ったら、白系やクリーム系などの明るい色を選ぶと間違いありません。
明るい色はどんな外壁や屋根とも相性が良く、建物全体に清潔感や明るさを与えます。
また、明るい色は光を反射して暑さを和らげたり、空間を広く見せたりする効果もあります。
白系やクリーム系以外にも、黄色やピンクなどのパステルカラーもおすすめです。
パステルカラーはやさしい印象を与えて、建物に柔らかさや温かみをプラスします。
ただし、パステルカラーは色によっては外壁や屋根との相性が悪い場合もあるので、注意が必要です。
軒天の色選びで暗い色を選ぶ場合は、色あせや汚れが目立ちやすいというデメリットがあります。
暗い色は紫外線や雨風の影響を受けやすく、時間とともに色がくすんだり、白っぽくなったりします。
また、暗い色は雨水のシミやカビ、藻などの汚れが目立ちやすく、清掃が大変になります。
暗い色を選ぶ場合は、耐候性や防汚性の高い塗料を選んだり、定期的にメンテナンスを行ったりすることが必要です。
また、暗い色は重苦しい印象を与えることもあるので、外壁や屋根とのバランスも考慮することが大切です。
軒天の色選びでアクセントカラーを入れる場合は、外壁や屋根との相性を確認することが重要です。
アクセントカラーとは、外壁や屋根とは異なる色で、建物に個性や華やかさを加えるために使われる色のことです。
例えば、白い外壁に青い軒天を合わせると、爽やかな印象になります。
アクセントカラーを入れる場合は、外壁や屋根とのバランスも考慮しながら軒天の色を選ぶことで、アクセントを持たせながらカラーバランスの良い建物に仕上げることができます。
しかし、アクセントカラーを入れたいからといって相性の悪い色を選んでしまうと、建物の印象がマイナスになってしまうこともあります。
そのため、色の相性について不安な方は専門業者に色選びの相談をすると良いでしょう。
軒天の色選びをする際は、事前にカラーシミュレーションでイメージすることが大切です。
カラーシミュレーションとは、コンピューター上で建物の写真に塗料の色を重ねて見ることができるサービスのことです。
カラーシミュレーションでは、複数のパターンをあらかじめ比較して、きちんと納得したうえで色選びを行うことができます。
カラーシミュレーションでは、軒天だけでなく外壁や屋根などの付帯部分も一緒に見ることができます。
そうすることで、建物全体の雰囲気や印象がどう変わるかを確認することができます。
カラーシミュレーションは、外壁塗装業者や塗料メーカーのホームページで無料で利用できることが多いです。
外壁塗装での軒天塗装でおすすめの色をベスト5で紹介します。
これらの色は、どんな外壁や屋根とも相性が良く、人気が高い色です。
もちろん、建物のデザインや好みによっても色選びは変わってきますので、あくまで参考程度にしてください。
軒天塗装において、ダントツの人気色が白です。白はどんな色とも合わせやすく、清潔感や明るさを与えます。
また、白は光を反射して暑さを和らげたり、空間を広く見せたりする効果もあります。
白はシンプルで飽きのこない色なので、長く住む一戸建てには最適です。
白に次いで人気が高いのがクリーム色です。クリーム色は白よりもやわらかく暖かみのある印象を与えます。
また、クリーム色は白よりも汚れが目立ちにくいというメリットもあります。
クリーム色は外壁が白や黄色などの明るい色の場合に特におすすめです。
グレーは白やクリームと同様にどんな色とも相性が良い万能色です。
グレーは落ち着いた雰囲気を与えて、スタイリッシュな印象に仕上げます。
また、グレーは濃淡を変えることで変化をつけることができます。
グレーは外壁が黒や赤などの濃い色や原色の場合に特におすすめです。
黄色は明るく元気な印象を与える色です。
黄色は青や緑などの寒色系と相性が良く、爽やかな雰囲気に仕上げます。
また、黄色は暖かみのある色なので、冬場でも暖かく感じられます。
黄色は外壁が青や緑などの寒色系の場合に特におすすめです。
赤は目立つ色で、建物に個性や華やかさを加えることができます。
赤は白や黒などのモノトーンと相性が良く、コントラストをつけることができます。
また、赤は暖かみのある色なので、冬場でも暖かく感じられます。
赤は外壁が白や黒などのモノトーンの場合に特におすすめです。
外壁塗装において、軒天を塗装する際に押さえておきたい注意点をご紹介します。
以下の4つの注意点を参考にしてください。
軒天塗装をする前には、軒天の材質に合わせた塗料を選ぶことが必要です。
軒天の材質によって、適した塗料や塗装方法が異なります。軒天の材質は大きく4つに分けられます。
それぞれの材質について、おすすめの塗料や塗装方法を紹介します。
ケイカル板はケイ酸カルシウム板とも呼ばれ、耐火性や防湿性に優れた軒天素材です。
ケイカル板は透湿性が高いので、透湿性の高いつや消し塗料で塗装することがおすすめです。
つや消し塗料は光沢がなく、色あせや汚れが目立ちにくいというメリットもあります。
おすすめのつや消し塗料は以下の通りです。
ベニヤ板・合板は木製の軒天素材で、築年数が経過している建物に多く見られます。
ベニヤ板・合板は耐火性が低く劣化も早いため、外壁塗装の際にケイカル板に張り替える方も多くいます。
ベニヤ板・合板の軒天を塗装する場合は、弱溶剤型のアクリル系塗料がよく使用されます。
弱溶剤型のアクリル系塗料は密着力も高く、軒天の雨シミなども抑えることができます。
おすすめの弱溶剤型のアクリル系塗料は以下の通りです。
金属製の軒天はガルバリウム鋼板などが使用されています。
金属製の軒天は耐久性や防錆性に優れていますが、色あせやサビなどの劣化も起こります。
金属製の軒天を塗装する場合は、金属用の専用下地処理剤とフッ素系塗料を使用することがおすすめです。
専用下地処理剤は金属と塗料との密着力を高める役割を果たし、フッ素系塗料は耐候性や防汚性が非常に高い塗料です。
おすすめの専用下地処理剤とフッ素系塗料は以下の通りです。
モルタル製の軒天はセメントや砂などを混ぜて固めた素材です。
モルタル製の軒天は耐火性や耐久性に優れていますが、ひび割れやカビなどの劣化も起こります。
モルタル製の軒天を塗装する場合は、シリコン系塗料がよく使用されます。
シリコン系塗料は透湿性や防水性が高く、モルタルのひび割れやカビを防ぐことができます。
おすすめのシリコン系塗料は以下の通りです。
軒天塗装をする前には、軒天の劣化状況を確認することが必要です。
軒天の劣化状況によっては、塗装だけではなく張り替えや補修が必要になる場合もあります。
軒天の劣化状況を確認するには、以下のチェックポイントを参考にしてください。
これらのチェックポイントで劣化が見られる場合は、外壁塗装業者に相談して、適切な処置を行ってもらいましょう。
軒天塗装をする際には、塗装方法と費用相場を知っておくことが大切です。
塗装方法と費用相場について、以下に説明します。
手塗りとは、ローラーや刷毛などで手作業で塗装する方法です。
手塗りは細かい部分も丁寧に塗ることができますが、時間や手間がかかります。
また、手塗りは均一に塗ることが難しいため、ムラや筋ができる可能性もあります。
スプレーとは、専用の機械で塗料を吹き付ける方法です。
スプレーは手塗りよりも早くて楽に塗装することができます。
また、スプレーは均一に塗ることができるため、ムラになりにくいのが特徴です。
ただし、スプレーは周囲に飛散する可能性があるため、養生(周囲を保護する作業)が必要です。
軒天塗装の費用相場は、以下の要素によって変わります。
一般的に、軒天塗装の費用相場は、軒天の面積×塗料の単価×塗装方法の係数という計算式で求められます。
塗料の単価は、塗料の種類や品質によって異なりますが、平均的には1㎡あたり1,500円~6,000円程度です。
塗装方法の係数は、手塗りが1.0、スプレーが0.8とされています。
例えば、軒天の面積が50㎡で、塗料の単価が2000円で、スプレーで塗装する場合は、以下のように計算できます。
50㎡×2000円×0.8=80,000円
塗装費用に加えて、人件費や消費税などを加えたものが軒天塗装の総額になります。
外壁塗装業者によって料金設定は異なりますが、平均的には人件費や消費税などで30%~50%程度上乗せされると考えられます。
したがって、上記の例では、軒天塗装の総額は約10万円~13万円程度になると見積もれます。
ただし、上記の計算式で求めた費用は目安であり、実際には塗装業者に見積もりを依頼して確認する必要があります。
また、軒天だけでなく外壁や屋根なども一緒に塗装する場合は、割引やセット価格などが適用されることもあります。
そのため、複数の外壁塗装業者に見積もりを依頼して比較することがおすすめです。
軒天塗装をする際には、DIYではなく外壁塗装業者に依頼することが大切です。
DIYで軒天塗装をしようとすると、以下のようなリスクがあります。
これらのリスクを回避するためには、外壁塗装業者に依頼することが最善です。
外壁塗装業者は以下のようなメリットがあります。
外壁塗装業者に依頼する場合は、信頼できる業者を選ぶことが重要です。
信頼できる業者を選ぶためには、以下のポイントを参考にしてください。
また、外壁塗装業者を探すにあたっては、外壁塗装一括見積もり比較サービスを利用することもおすすめです。
外壁塗装一括見積もり比較サービスとは、インターネット上で簡単に複数の外壁塗装業者に見積もりを依頼できるサービスのことです。
軒天の色は外壁や屋根の色に合わせるべきですか?
はい、一般的には軒天の色は外壁や屋根の色に合わせることがおすすめです。
外壁や屋根と軒天の色が合わないと、建物全体のバランスや雰囲気が損なわれる可能性があります。
軒天の色で人気が高いのはどんな色ですか?
軒天の色で人気が高いのは白系やクリーム系などの明るい色です。
明るい色はどんな外壁や屋根とも相性が良く、清潔感や明るさを与えます。
また、暗い色よりも色あせや汚れが目立ちにくいというメリットもあります。
軒天塗装をDIYで行うことはできますか?
いいえ、軒天塗装をDIYで行うことはおすすめしません。
軒天塗装は高所作業になるため、落下事故やケガの危険性が高いです。
また、塗料や道具の使い方や選び方が分からないと、品質や仕上がりに問題が生じる可能性もあります。
軒天塗装は信頼できる外壁塗装業者に依頼することが大切です。
外壁塗装における軒天の色選びに関する情報をお伝えしました。
軒天の色選びは、外壁や屋根とのバランスや建物の雰囲気に大きく影響する重要なポイントです。
また、高所作業となるため道具だけでなく安全装置にも配慮しなければいけません。
軒天塗装はDIYではなく、必ず外壁塗装業者に依頼しましょう。