外壁塗装や屋根塗装をおこなうにあたり、工事期間はどれくらいかかるのか?
また、工程ごとにかかる日数はどれくらいなのか?については気になるところだと思います。
工事期間中は何かと不便ですし、工事期間を知っておけばあらかじめ準備しておくこともできるからです。
以下のような内容で解説していきますので、外壁塗装・屋根塗装をお考えの方は、ぜひ参考にしてください。
屋根・外壁塗装の工事期間は、30坪前後の2階建て住宅の場合で7~10日間が目安です。
同時に屋根塗装も行う場合は、10~14日間が目安になります。
もちろん、季節や天候、職人の数によって工期は変わります。
雨の多い季節は1ヶ月以上かかることもあります。
天候に恵まれた場合でも、最低でも2週間程度は見込んでおくとよいでしょう。
逆に、7日以内で完成させるという業者には注意が必要です。
重要な工程を省略したり、手抜きをしたりする可能性が高いからです。
きちんとした工程で行われなかった塗装の耐久性は、著しく低くなってしまうのです。
どっちがお得!?
屋根・外壁塗装にかかる期間は、大きく分けて以下の7つの工程に分けられます。
それでは各工程ごとに詳しい内容やかかる日数を解説します。
外壁塗装や屋根塗装は、塗料の臭いや足場設置の騒音などで近隣の方にどうしても迷惑がかかってしまいます。
また、工期も全体で2週間程度かかるため、工事前の近隣への挨拶はとても重要です。
最近は、塗装業者が代わりに挨拶してくれる場合も多くあります(もし、業者が行ってくれない場合は自分で挨拶に行きましょう)。
ご近所との関係にもよりますが、業者が代わりに挨拶をしてくれるのであれば、必ずしも直接訪問する必要はありません。
場合によっては、ちょっとした手土産を持参するとよいかもしれません。
挨拶の際に伝えておく内容としては、以下のようなものが考えられます。
工事期間
工事の開始時間と終了時間
休日の工事の有無
どのような不都合が生じるか
必要に応じて粗品を渡す(必ずではありません)
外壁塗装や屋根塗装を安全かつ作業効率よくスムーズに行うための足場を組みます。
また高圧洗浄中や塗装作業中に洗浄水や塗料が周囲に飛散しないよう、足場に養生シート(飛散防止ネット)を張ります。
足場設置とシート張りは、通常1日で終わります。
ただし、塗装業者が足場の設置を足場専門業者に依頼する場合は、設置日数が1~2日増えることもあります。
塗装前に、外壁や屋根の旧塗膜や塗装面の汚れ、ホコリ、コケ、藻、カビなどを高圧洗浄水で洗い流します。
高圧洗浄には半日から1日かかり、洗浄後の乾燥時間は最低24時間、下地の状態や気候条件によっては48時間必要です。
また、汚れの程度や洗浄方法によって、所要時間は異なります。
下地処理とは、塗装前の前処理・準備作業のことです。
この作業は外壁材や屋根材の種類や状態によって異なり、劣化が激しい場合は数日かかることもあります。
ひび割れ(クラック)や欠損がある場合には、症状に応じて適切な補修を行います。
またサイディング外壁の場合にはコーキングの打ち替えを行うので、作業に2日以上かかることもあります。
ただし、下地処理は塗装前段階の下準備として最も重要な工程ですので、見積時に「下地補修」工程が含まれているか、しっかり確認しておきましょう。
養生とは、外壁の塗装しない部分に保護フィルムやテープを貼って保護する作業のことで、窓ガラスやエアコンなどに塗料がつかないようにするために必要です。
通常半日程度で終わります。
塗装作業は、下塗り・中塗り・上塗りの3工程に分かれて行われます 。
それぞれ基本的に1日ずつかかり、計3日はかかると考えた方がいいでしょう(雨などで多少ずれることもあります)。
塗装の最後に、軒天(軒裏の天井部分)や雨樋などの周辺部の塗装が行われます。
下塗りは、「中塗り・上塗りで使われる塗料」と「下地」との間の接着剤的な役割を果たします。
中塗り・上塗りとは異なる塗料が使われ、「シーラー」や「プライマー」と呼ばれることもあります(見積書の中ではこのように書かれることが多いようです)。
塗装面の年数や状態によっては、塗料を吸い込みすぎているため、2回以上の下塗りが必要になることもあります。
中塗りと上塗りは基本的に一緒の塗料が使われます(2つを合わせて、上塗りの2回塗りと呼ばれることもあります)。
下塗り、中塗り、上塗りの各工程では、塗料が完全に乾くまで待たなければなりません。
塗料が乾くのを待たずに塗装すると、仕上がりが期待通りにならないことがあります。
早く仕上げることで人件費を抑えようとする業者もいますので、必ず塗料の乾燥を待ちましょう。
以上のように、外壁塗装は一般的に下塗り、中塗り、仕上げ塗りの3回に分けて行われます。
しかし、塗料の種類によっては、下塗りと上塗りの2回で済むものもあります。
したがって、2回しか塗らない業者が手抜きをしているとは限りません。
業者と一緒に塗装の仕上がりを確かめます。
塗り残しや塗りムラ、その他気になる箇所がないか入念にチェックしましょう 。
問題があれば、その場で業者にやり直しを依頼してください(その際、足場が撤去され、やり直しが難しくなるため)。
念のため、やり直しを含めて丸一日は余裕を持っておいた方がよいです。
すべての工程が終了したら、ゴミを片付け、足場を撤去します。基本的には1日で全工程が完了します。
どっちがお得!?
屋根・外壁塗装の期間中は、以下のような注意事項や近隣への配慮が必要です。
外壁塗装や屋根塗装では、塗料の臭いが発生します。
とくに、シーラーやプライマーなどの下塗り用塗料は「有機溶剤」を含んでいることが多く、強い刺激臭がします。
この臭いは、頭痛や吐き気などの不快な症状を引き起こすことがあります。
塗料の臭いに敏感な方は、工事期間中は外出したり、窓を閉めたりして避けるようにしましょう。
ペットや子供も同様に影響を受ける可能性があるので注意が必要です。
近隣の方にも塗料の臭いについて事前に説明しておきましょう。
また、工事期間中は風向きによって臭いが飛んでしまうこともあるので、洗濯物や布団などを干す際は気をつけてください。
外壁塗装や屋根塗装では、高圧洗浄機や塗装機などの機械を使います。
これらの機械は騒音が大きく、工事中は迷惑になること必至です。
近隣の方にも騒音について事前に説明しておきましょう 。
また、工事期間中は自宅で静かに過ごしたい方は、外出を控えるか、適度に耳栓を活用することもおすすめです。
外壁塗装や屋根塗装では、足場や養生シートなどで家が覆われます。
これは安全性と品質を確保するためですが、家の中からは外が見えにくく、外からは中が見えやすくなります。
工事現場に立ち入るのは危険ですし、プライバシーも保証されませんので、工事中はなるべく工事現場には立ち入らないようにしましょう。
カーテンやブラインドなどで窓を覆っておくと安心です。
どっちがお得!?
屋根・外壁塗装の期間を短くする方法としては、以下のような方法があります。
外壁塗装や屋根塗装は、乾燥しやすく温度も適度な春や秋が最適な季節です。
夏は暑さや湿気、冬は寒さや凍結で作業が困難になることが多く、工期が延びる可能性が高くなります。
また、雨の日は作業ができないので、雨の少ない時期を選ぶと良いでしょう。
外壁塗装や屋根塗装は、職人の技術や経験が品質に大きく影響します。
つまり、職人の数が多ければ多いほど作業効率が上がり、工期を短縮できる可能性があります。
しかし、職人の数が多いということは人件費も高くなるため、コストとのバランスを考慮する必要があります。
屋根・外壁塗装の期間は、業者によってもことなります。
同じ条件でも、工程管理・スケジュール管理に優れた業者の方が早く仕上がる場合もあります。
そこで、「外壁塗装一括見積もりサービス」を利用して、複数の業者から見積もりと工期を比較検討すると良いでしょう。
外壁塗装一括見積もり比較サービス」は、複数の業者に一度に見積もりを依頼できる無料のインターネットサービスです。
お住まいの地域や条件に合った優良業者をご紹介することで、時間と手間を省くことができます。
また、見積もりや作業日程のほか、施工実績やクチコミも参考にするとよいでしょう。
どっちがお得!?
外壁塗装と屋根塗装の期間はどれくらいですか?
一般的には、2階建て住宅の場合、外壁塗装は7~10日間、屋根塗装は3~4日間です。
最低でも2週間は必要です。
外壁塗装と屋根塗装の工程はどのようになっていますか?
外壁塗装と屋根塗装の工程は、挨拶・足場・洗浄・下地・塗装・点検・片付けの7つです。
各工程ごとにかかる日数は記事を参考にしてください。
外壁塗装と屋根塗装の期間中に注意すべきことは何ですか?
外壁塗装と屋根塗装の期間中に注意すべきことは、換気や防犯、近隣への迷惑、仕上がりの確認などです。
詳しくは、本文中記事を参考にしてください。
どっちがお得!?
屋根・外壁塗装の期間についてご紹介しました。
外壁や屋根の塗装は、住まいの美しさや耐久性を保つための大切な作業です。
工事期間は少し長くなりますが、それだけ丁寧な作業が必要になります。
工事期間中は不便や不安を感じるかもしれませんが、一定期間の辛抱が必要です。
近隣の方への配慮も忘れずにおこないましょう。
どっちがお得!?