外壁塗装は6月でもできる?おすすめの月とふさわしくない月も紹介!

外壁塗装をするなら6月が都合が良いけれど、気温や湿度が高いので塗装できるのか悩んでいませんか?

 

外壁塗装におすすめの時期なんて分かりませんし、業者に相談したら強引にセールスされそうで相談しにくいですよね。

 

そんなあなたのために、この記事では外壁塗装を6月におこなうメリットやデメリットを紹介します。

 

外壁塗装業界に携わって20年の筆者が、これまでの経験をもとにお伝えしますので、きっとお役に立てるはずです。

 

外壁塗装に最適な時期を知っていれば、きれいな状態を永らく保つことができます。

 

もしも、何も知らずに外壁塗装を6月におこなってしまったら、仕上がりに不満を残す結果になるかもしれません。

 

6月に外壁塗装を計画中でしたら、この記事で紹介する内容を参考にしてください。

外壁塗装を6月に行うメリットとデメリット

 

外壁塗装を6月におこなうについては、メリットとデメリットがあります。

 

外壁塗装にはデメリットしかないような雨ですが、メリットがないわけでもありません。

6月に外壁塗装をするメリット

外壁塗装を6月におこなうメリットとしては、お得な見積もり金額で工事ができる可能性があるということです。

 

塗装業者にとって6月は閑散期にあたり、一件でも多く仕事の依頼が欲しい時期だからです。

 

当然のことですが、6月といえば梅雨本番にあたりますので、雨模様の日が多くなります。

 

少雨なら塗装作業をおこなうこともできますが、さすがに本格的な雨が降ると作業を続けるわけにいきません。

 

一旦工事をストップするか、場合によっては作業を延期せざるを得なくなります。

 

塗装業者にとっても延期は嫌ですし、施主としても不便な生活が長引くのは避けたいところです。

 

しかし、このような不満を我慢できるのであれば、お得な価格で工事をおこなえます。

 

塗装業者にとっても、仕事が少なくなる時期の穴埋めとして有り難い工事なわけです。

 

外壁塗装料金は値下げしにくいといわれていますが、梅雨時であることを利用して価格交渉してみる価値はあります。

6月に外壁塗装をするデメリット

雨天による作業延長

雨が降ると作業を中断しなければいけないため、作業時間が延長するのがデメリットです。

 

降雨中は塗装作業ができませんので、雨が止んで壁面が乾くまで待つしかありません。

 

降雨によって作業が進められなければ、工事の完了は当然のごとくズレ込みます。

 

6月は昼間の時間が長いとはいえ、夕飯時まで作業をされたのでは迷惑です。

 

とはいえ、中途半端なところで作業を終えるわけにはいきませんので、キリの良いところまで仕上げてしまわなければいけません。

 

6月に外壁塗装工事をおこなう以上、天候による作業延長は想定しておく必要があります。

湿度による乾燥遅延

梅雨の時期は湿度が高く、塗料の乾燥に時間がかかることもデメリットです。

 

塗料の種類によって多少の違いはあるものの、塗料の乾燥には湿度が邪魔だからです。

 

そのため、見積もりの段階で示された工事スケジュールでの作業は難しいと思わなければいけません。

 

外壁塗装では、3度塗りするのが一般的です。

 

1層目の塗料が乾けば2層目を塗るという工程ですので、乾燥が悪ければ待つより仕方ありません。

 

一般的な工期に比べて塗装作業の効率が低下する可能性があります。

外壁塗装に最適な時期はいつ?

 

外壁塗装には、3月から5月の春と9月から11月の秋がおすすめされています。

 

この季節は気候が比較的安定しており、日の長さも十分にあるため、予定通りの工期で作業を進めることができるからです。

 

ただし、春の嵐や秋雨前線の到来も考慮する必要があります。

 

また、これらの季節は塗装業者が繁忙期になりやすいため、早めに予約をすることが推奨されています。

 

工事金額も梅雨時のようにお得なプランはありませんので、通常価格で依頼するより仕方ありません。

春のメリット

ちょうど良い気温

春は温度が穏やかで、塗料の乾燥に適した気候です。

 

寒い時期に乾燥に時間がかかるのはイメージできると思いますが、気温が高いと乾燥時間が短くなるため、仕上がりが悪くなることがあります。

 

その点、暑くもなく寒くもない春の気候は塗装作業をおこなうので適しています。

 

本来、外壁塗装に使う塗料には適温が設けられており、春の気温はまさにちょうど良いわけです。

降水量が少ない

春は雨が少なく、塗装作業が中断されるリスクが低いです。

 

春先は気温や天気が安定しないこともありますが、ゴールデンウィークを間近に控えた頃になると穏やかな日が続きます。

 

降水量もそれほど多くなく、作業を中断したり延期したりといったことが少ない傾向です。

 

最近は5月近くなると日中の気温が30度近くなることもありますが、真夏のように外壁が熱くて触れないようなことはありません。

 

いずれにしても雨は塗装作業に一番影響しますので、降水量が比較的少ない春の気候は最適なのです。

新緑の季節

新緑の時期に塗装を行うと、外壁の色が自然の緑と調和して仕上がりのイメージが付きやすくなります。

 

曇りや雨が続くと、せっかく選んだ外壁の色が引き立ちません。

 

そもそも、外壁の色を選ぶにあたっては晴れた日の見え方をイメージしています。

 

しかし、曇りや雨の日は薄暗く沈んだ風景に包まれるため、仕上がりのイメージがつかないのです。

 

外壁の色選びでは、周囲の環境にマッチしていることも重要と捉えています。

 

そのため、暗すぎず明るすぎない色選びがとても大切です。

 

そのような理由から、町並みとの統一感を意識した色選びには新緑の季節が一番なのです。

秋のメリット

安定した気候

秋もまた温度が穏やかで、降水量が少ないため、塗装作業に適しています。

 

高温で湿度の高い真夏が終わり、秋風が吹くようになると湿度も抜けて過ごしやすい日々になります。

 

人間にとって快適な気温や湿度は、外壁塗装をおこなうにあたっても最適なのです。

 

「秋の長雨」といわれる時期が過ぎて、10月に入ると晴天の日が多くなります。

 

9月後半から10月上旬にかけては、各地で運動会が盛んにおこなわれていますが、まさに安定した天候であることが理由の一つです。

紅葉の季節

紅葉の季節に合わせて塗装を行うと、外壁の色が秋の景色とマッチし、建物が周囲の環境に溶け込みます。

 

外壁塗装をおこなう際には、周囲との調和を考えることが一つのポイントです。

 

そして、秋は紅葉で街の色が鮮やかに見えるため、この時期を基準に外壁色を選べば間違いがありません。

 

青葉の時期も良いのですが、秋の紅葉は日本らしさを引き出すのに最適な季節なのです。

 

気温がちょうど良く作業もしやすいため、この時期に外壁塗装をすると当初のスケジュール通りに行くことが多いです。

外壁塗装を春と秋にする際の注意点

春先は春の嵐に気をつける

春には突発的な嵐が発生することがあるため、塗装スケジュールには注意が必要です。

 

天気は良くても、風が強くて足場倒壊の危険がある場合には作業がおこなわれません。

 

場合によっては、設置してある足場を一時的に撤去することもあります。

 

春は上空に冷たい空気が流れ込みやすく、突風や雹が降ることもあります。

 

外壁塗装には雨や湿度だけでなく、強い風や雹も影響しますので、穏やかな気温だと思って安心せずにテレビや新聞で一週間先の天気や気温を調べておくことは非常に大切といえます。

秋口は秋雨前線に注意

秋には前線が停滞しやすく、思わぬ長雨に作業が止まってしまうことがあります。

 

秋に降る雨の特徴としては、一度降り出すと数日続く可能性が高いということです。

 

暑い夏の空気が南下すると、冷たく乾燥した空気に包まれて、秋の気配を感じるようになります。

 

しかし、夏の空気と完全に入れ替わったわけではありませんので、秋口には長雨になりやすいのです。

 

そのため、長雨の影響を受けやすい8月後半から9月中旬にかけては雨の降り方に注意する必要があります。

外壁塗装の計画とスケジューリング

 

外壁塗装の計画とスケジューリングは、納得のいく塗装工事をおこなううえで欠かせません。

 

以下に、外壁塗装の計画とスケジューリングに関する重要なポイントを解説します。

計画の重要性

目的の明確化

外壁塗装を行うにあたり、工事をおこなう目的を明確にすることが重要です。

 

そもそも、どんな理由で外壁塗装をしようと考えたのでしょうか。

 

壁の汚れが気になったからでしょうか。

 

あるいは、外壁工事をおこなっている他の人の家を見て「我が家もそろそろ」と思ったからでしょうか。

 

外壁塗装は決して安い工事ではありませんので、工事をおこなう目的を思い出してみてください。

 

工事をおこなう目的が明確であれば、こだわるべき所とそうでない所の線引ができますので、コストを抑えつつ短期間で工事を終えることができます。

期待する効果の理解

それでは、外壁塗装をすることにより、どんな効果を期待していたでしょうか。

 

外壁がキレイになって気分が良くなるとか、遮熱効果が高まって夏が快適に過ごせるようになる。

 

あるいは、これまでの外壁と違った色にしてイメージチェンジしたいとか、耐久性の高い塗料で塗装してキレイを持続したいといった効果を期待しているのではないかと思います。

 

外壁塗装は数十万から100万円を大きく越えるほどの費用がかかる工事です。

 

外壁工事をおこなうとどのような効果が見込めるのか、具体的にイメージしておくと業者との打ち合わせで役立ちます。

スケジューリングの重要性

建物の状態の評価: 建物の現在の状態を評価し、必要な修理や下地処理があるかを確認します。

天候の考慮

外壁塗装は天候に大きく影響されます。特に雨や強風は塗装作業に適していません。

 

そのため、天候を考慮したスケジューリングが必要です。

業者の予約状況

信頼できる業者を見つけたら、早めに予約を入れることが重要です。

 

繁忙期は予約が取りにくくなるため、計画を立てる際には業者の予約状況を確認する必要があります。

外壁塗装のスケジュール例

外壁塗装の一般的なスケジュールは、以下のような工程で構成されます。

 

  1. 打ち合わせ:外壁の色や費用などについての打ち合わせ。
    期間は約1日です。
  2. 仮設足場の設置:期間は1日です。
  3. 高圧洗浄:外壁を洗浄し、塗装前の下地を整えます。
    期間は1~2日です。
  4. ケレン作業:外壁の下処理を行い、ひび割れの修復やコーキングの打ち直しなどを行います。
    期間は1日です。
  5. 養生(マスキング): 塗料が付着してはいけない部分を保護します。
    期間は1日です。
  6. 塗装工程:下塗り、中塗り、上塗りを行います。
    期間は2~3日です。
  7. 養生撤去と清掃:期間は約半日です。
  8. 最終確認:期間は半日です。
  9. 仮設足場の撤去:期間は1日です。

 

合計で約10~14日間の工期が一般的ですが、建物の大きさや天候などによって変動することがあります。

 

計画を立てる際には、これらの工程と期間を参考にしつつ、余裕を持ったスケジューリングを行うことが大切です。

外壁塗装業者の選び方

 

外壁塗装業者を選ぶ際には、以下のポイントを考慮することが重要です。

 

  • 見積もり価格の適正性
    複数の業者から見積もりを取り、価格が適正であるかをチェックします。
    相見積もりを取ることで、不当に高い金額を提示する業者を避けることができます。

  • 施工実績の確認
    業者の過去の施工事例を確認し、技術力や経験の豊富さを評価します。
    実績が詳しく記載されている業者は信頼できる可能性が高いです。

  • 営業方法の適切性
    業者の営業方法が適切かどうかも重要な判断基準です。
    強引な営業や契約を急ぐ態度は警戒が必要です。

  • 資格・許可の有無
    塗装技能士の資格や建築業の許可を持っているかを確認します。
    これらは業者の技術力や信頼性の指標となります。

  • アフターサービスの内容
    工事後のフォローや保証内容を確認し、万が一の施工不良に対する対応を把握しておくことが大切です。

  • 口コミや評判
    実際に業者を利用した人の口コミや評判を参考にします。
    良い評判が多い業者は信頼性が高いと言えるでしょう。

  • 契約内容の検討
    契約する前に、提案内容や契約書の詳細をしっかりと確認し、理解しておくことが重要です。

外壁塗装のコストと見積もり

 

外壁塗装の費用は、様々な要因によって変動するため、正確な見積もりを得ることが重要です。

 

以下に、外壁塗装のコストに影響するおもな要素と、見積もりを取る際のポイントを解説します。

 

  • 塗料の種類
    シリコン、アクリル、ウレタン、フッ素など、塗料の種類によって価格が異なります。
    高品質な塗料はコストが高くなる傾向があります。

  • 塗装面積
    建物の大きさや形状によって塗装面積が変わり、これが直接費用に影響します。
    一般的には、坪数を基にして費用が算出されます。

  • 建物の状態
    外壁の劣化の程度や修理が必要な箇所がある場合、それらの補修コストも含まれます。

  • 業者の技術力
    経験豊富で技術力の高い業者は、価格が高い場合がありますが、長期的な品質を保証することが多いです。

見積もりを取る際のポイント

 

複数の業者から見積もりを取る
2~3社以上の業者から見積もりを取り、価格とサービスを比較します。

 

見積もりの内容を比較検討する
見積もりには、塗料の種類、塗り回数、工事の詳細が記載されているかを確認し、不明点は業者に質問します。

 

相場を調べ得ておく
地域や時期によってもことなりますが、一般的な戸建て住宅の外壁塗装の相場は、30坪で60~100万円程度とされています。

外壁塗装は6月でもできる?おすすめの月とふさわしくない月も紹介!まとめ

6月に外壁塗装を行う際には、日本特有の梅雨の時期が重なるため、計画的に進めることが非常に重要です。

 

梅雨は高湿度と雨が多い時期であり、塗装工事には不向きな条件です。

 

そのため、以下の点に注意しましょう。

  1. 天候予測の確認
  2. 業者とのコミュニケーション
  3. 品質の高い塗料の選択
  4. 適切な下地処理
  5. 塗装後の乾燥時間の確保

これらのポイントを踏まえ、計画的に塗装工事を進めることで、梅雨の時期でも賢く外壁塗装を実現することが可能です。

 

6月は値下げする業者が多いため、費用をおさえるためにも十分活用しましょう。