屋根塗装や外壁塗装をおこなうにあたり、防水工事は必要なのでしょうか。
また、外壁塗装をおこなう際に防水工事はどのような時期におこなうべきなのでしょうか。
外壁塗装で防水工事へにご興味をおもちでしたら、ぜひ参考にしてください。
どっちがお得!?
外壁塗装と防水工事の違いについて紹介します。
まずは、屋根・外壁塗装の目的についてご説明します。
屋根・外壁塗装とは、住宅の定期的なメンテナンスとして外壁や屋根を塗装することを指します。
屋根や家の外壁部、ドアや窓枠などが対象となります。
屋根塗装・外壁塗装が行われる目的は以下の3つです。
この3つの目的のうち、「住まいの美観を保つ」ことが屋根・外壁塗装の第一の目的といえます。
新築から10年も経つと、外壁や屋根は様々な要因で目に見えて汚れたり傷んだりしてきます。
こうした問題を放置しておくと、外観だけでなく機能にも影響を及ぼしかねません。
例えば、
こうした問題を防ぐためには、定期的に外壁や屋根を塗り替える必要があるのです。
一般的には、10年から15年に1回のペースで塗り替えを行うことが推奨されています。
防水工事とは、建物内部への水の浸入を防ぐ処理のことをいいます。
防水工事を施すことで、建物の経年劣化によって生じる「ひび割れ」から雨水が浸入するのを防ぐことができます。
また、建物自体の耐久性も向上させることになるのです。
防水工事は、鉄筋コンクリート造の建物だけでなく、一般住宅の外壁、屋根、バルコニーにも適用されます。
とくに、雨水が溜まりやすい陸屋根や勾配のないバルコニーは、防水工事が必要です。
老朽化した建物は、浸水や漏水の危険性が出てきます。
また、防水が劣化すると、雨水が建物内部に浸入し、カビや木材の腐朽につながることもあります。
建物内部に雨水が浸入すると「シロアリ」も発生しやすくなり、最悪の場合、建物を建て替えなければならなくなることもあります。
しかし、外壁のひび割れなどは一般の人でも目視できますが、壁の内部に隠された劣化はなかなか気づけません。
建物を長持ちさせるためには、定期的に専門家による点検を受け、適切な防水工事を実施することが必要です。
どっちがお得!?
防水工事にはいくつかの種類があります。
ここでは、屋根・屋上防水の主な6つの種類と、外壁防水塗料の塗布方法についてご紹介します。
屋根・屋上防水は、陸屋根と呼ばれる勾配のない平らな屋根を使用している一般住宅やマンションや大型商業施設の屋上に使用される防水方法です。
具体的には、以下の4つの工法があります。
アスファルト防水は、アスファルトを溶かしたものを防水層に塗布する方法と、アスファルトを塗布したシートを防水層に貼り付ける方法です。
工法については以下の3つがあります。
アスファルト防水は、アスファルトを溶かして屋根や床に塗布し、水の浸入を防ぐ防水工法です。
アスファルトは高温・低温での収縮や伸びに強いため、ひび割れや剥落が起こりにくく、20~30年は長持ちします。
また、アスファルトは薬品や油に強いため、工場や倉庫などの施設に適しています。
アスファルト防水は広い面積を一度に敷き詰めることができるため、屋上や駐車場などの平坦な場所に最適です。
しかし、アスファルトは施工時に高温で溶かす必要があるため、臭いやガスが発生することがあります。
そのため、周囲の環境や風向きを考慮することが重要です。
また、作業場所によっては足場や消火設備の使用が必要になることもあります。
アスファルト防水の費用は、1㎡あたり5,500円~8,000円と比較的安価ですが、施工面積や難易度によって異なります。
工期は6~10日程度ですが、天候や施工条件によっては延びることもあります。
FRP防水は、ガラス繊維強化プラスチック(FRP)と呼ばれる素材を使用する防水工法です。
FRPは樹脂とガラス繊維でできた軽量で強度の高い素材です。
以下の2つの方法があります。
FRP防水は、樹脂と繊維でできた軽量な防水材を屋根や床に貼り付けることで、水の浸入を防ぐ防水工法です。
FRPは、強度が高く水や薬品にも強いので、耐用年数が長くなります。
また、木造建築にも対応できるので、ベランダやバルコニーなどの小さな場所にも適しています。
FRP防水は施工が簡単で工期が短く設定できるので、工事の負担が少ないというのがメリットです。
ただし、樹脂の種類や品質によっては、性能や費用が異なることがあります。
また、樹脂の色が変わることもあるので、見た目にこだわる場合は注意が必要です。
FRP防水の費用は、1㎡あたり4,000円~7,500円と比較的安価ですが、施工面積や難易度によって変動します。
工期は2~5日程度ですが、天候や施工条件によって延びることもあります。
シート防水は、防水シートを接着剤や釘などで固定することで防水層を作る工法です。
以下の2つの種類のシートがあります。
シート防水は、防水性能が高いシートを屋根や床に貼り付けることで、水の浸入を防ぐ防水工法です。
シートは、種類や色が豊富で、デザイン性に優れています。
また、シートは継ぎ目がないので、シームレスな防水層を作ることができます。
シート防水は、施工工程で火気や溶剤を使用しないため、安全で環境に優しいという利点があります。
しかし、防水シートの継ぎ目や端が剥がれやすいため、定期的な点検と補修が必要です。
また、シートの価格や施工費用が高いこともあります。
シート防水の費用は、1㎡あたり3,000円~6,000円と比較的高めですが、施工面積や難易度によって変動します。
工期は5~10日程度ですが、天候や施工条件によって延びることもあります。
ウレタン防水は、塗膜上に液状のウレタン樹脂を塗布して防水層を形成する工法です。
以下の2つの方法があります。
ウレタン防水は、ウレタン樹脂を屋根や床に塗布することで、水の浸入を防ぐ防水工法です。
ウレタン樹脂は、防水性能が高く長持ちするだけでなく、つなぎ目のない防水層が作れるため、複雑な形状にも対応できます。
また、ウレタン防水は、施工時に火気や溶剤を使用しないので、安全性が高く、周囲の環境にも配慮できる特徴があります。
ただし、施工時にはウレタン樹脂の匂いが発生することがあります。
そのため、周囲の環境や風向きに配慮する必要があります。
また、ウレタン樹脂の色が変わることもあるので、見た目にこだわる場合は注意が必要です。
ウレタン防水の費用は、1㎡あたり4,500円~7,000円と比較的高価ですが、施工面積や難易度によって変動します。
工期は5~10日程度ですが、天候や施工条件によって延びることもあります。
外壁防水塗装は、建物の経年劣化を防ぐために行う塗装工事です。
主に以下の4つの種類の塗料が使われます。
外壁防水塗装とは、建物の美観を保ち、外壁の強度や防水性能を回復させるために、外壁に防水塗装を施す方法です。
外壁防水塗装の費用や耐用年数は、使用する塗料や施工方法、施工面積によって大きく異なります。
また、施工業者によって得意不得意がある場合もあります。
そのため、外壁防水塗装を行う場合は、複数の業者から見積もりを取って比較することが重要です。
外壁防水塗装の費用は、1㎡あたり1,000円~4,500円と比較的安価ですが、施工面積や難易度によってことなります。
工期は8~10日程度ですが、その他工法と同様に天候や施工条件によって延びることもあります。
どっちがお得!?
外壁塗装は、一般的には約10年に1度の目安で行うことが推奨されています。
しかし、外壁の劣化状況や環境によっては、それよりも早く防水工事が必要になる場合もあります。
防水工事が必要な時期を見極めるためには、以下のようなポイントに注意すると良いでしょう。
これらの症状は、外壁の防水性能が低下していることを示しています。
放置しておくと、外壁内部の構造材が腐食したり、建物の耐久性が落ちたりする恐れがあります。
そのため、早めに防水工事を行うことが大切です。
具体的な事例としては、以下のようなものがあります。
ベランダ下が屋内に繋がっている場合、ベランダの防水層が劣化すると、雨水が侵入して雨漏り被害になるケースが多いです。ベランダ下に雨漏り跡が見られる場合は、ベランダの防水工事を行う必要があります。
屋上の排水が詰まり、スムーズに雨水が流れないと屋上に水たまりができるケースがあります。防水層が劣化していると水たまりの部分から雨水が染み込んでしまい、雨漏りに直結してしまいます。屋上に水たまりができる場合は、屋上の防水工事を行う必要があります。
外壁にヒビ割れがあると、雨水が外壁材の中にまで入り、建物の耐久性を落としてしまうことがあります。外壁材の中にまで雨水が浸透し、劣化してしまった場合、外壁材の交換・外壁内部の防水シートの貼り替えなどが必要になり、工事も大規模になります。外壁にヒビ割れが見られる場合は、外壁の防水工事を行う必要があります。
以上のように、外壁塗装における防水工事が必要な時期は、外壁の劣化状況や環境によって異なります。
定期的に外壁の点検を行い、防水性能が低下している兆候があれば、早めに専門業者に相談することがおすすめです。
どっちがお得!?
防水工事を業者に依頼する際は、以下の情報を調べておくとよいでしょう。
これらのことを調べることで、自分の希望に合った優良な業者を見つけやすくなります。
また、相見積もりをして、複数の業者の見積書を比較することもおすすめです。
相見積もりをすることで、工事費用を抑えたり、悪徳業者を避けたりすることができます。
どっちがお得!?
外壁塗装・防水工事をおこなう際には、以下の点で問題がないか確認してください。
工事内容や保証期間が書かれていること
防水工事は高額であり、後日問題が発生する可能性もあります。
そのため、工事内容や保証期間などが見積書に明記されていることを確認し、双方で署名捺印することが必要です。
施工実績や口コミなどを確認すること
防水工事やサービスの質は、業者によって大きく異なります。
そのため、業者の施工実績や評判を確認し、信頼できる業者かどうかを判断する必要があります。
アフターフォローについて確認すること
防水工事は施工して終わりではありません。定期的な点検やメンテナンスが必要です。
また、施工後のトラブルにも迅速かつ真摯に対応してくれる業者を選ぶことが大切です。
防水工事を依頼する際には、以上のような注意点を守ることで、安心して工事を任せることができます。
しかし、世の中にはたくさんの防水工事業者があり、どの業者を選べばいいのかわからないという方も多いでしょう。
そんな時は、「外壁塗装一括見積もり比較サービス」のご利用をおすすめします。
外壁塗装一括見積もり比較サービスは、あなたの条件や希望に合った優良業者を複数紹介してくれる無料サービスです。
具体的には、以下のようなメリットがあります。
どっちがお得!?
屋根塗装・外壁塗装と防水工事は同時に行うべきですか?
同時に行うことで工期短縮・コスト削減は可能ですが、必ず行う必要はありません。
建物の状況やご予算に応じて業者とご相談の上、お決めください。
防水工事の種類はどれくらいありますか?どれがおすすめですか?
防水には大きく分けて「屋根・屋上防水」と「外壁防水塗装」の2種類があり、それぞれ施工方法が異なります。
一概にお勧めすることは難しいですが、耐久性・防水性能の高い塗膜防水をお勧めします。
防水工事の費用相場はどれくらいですか?見積もりを取る際のコツはありますか?
費用相場は施工箇所や工法、素材や業者によって異なります。
目安として、屋根・屋上防水は1㎡あたり3,000円~8,000円、外壁防水塗装は1㎡あたり1,000円~4,500円です。
見積もりを取る際は、複数の業者から見積もりを取り、詳細な内訳を確認し、見積もりが無料であることを確認しましょう。
どっちがお得!?
外壁塗装における防水工事の費用相場を中心にお伝えしました。
外壁塗装と防水工事は、建物の美観や耐久性を保つために重要なメンテナンスです。
今回ご紹介したポイントを参考にして、自分の家に合った外壁塗装と防水工事を計画しましょう。
また、信頼できる業者相談することもおすすめです。
今回紹介した情報を活用して、快適な住まいづくりを行いましょう!
どっちがお得!?