外壁塗装の色で耐久性が変わる?色あせの原因と防ぐ方法を徹底解説

外壁塗装をするとき、色選びは慎重に行わなければなりません。

 

色選びを失敗すると、家の印象が悪くなったり、色あせや劣化が早まったりする可能性があるからです。

 

具体的には、色の耐久性や遮熱性などの機能性だけでなく、デザイン性や周囲の景観なども考慮する必要があります。

 

人気の外壁塗装色や色あせの対処法もご紹介しますので、外壁塗装をお考えの方は、ぜひ参考にしてください。

外壁塗装の色選びで失敗しない方法

 

外壁塗装で色選びを失敗すると、家の印象が悪くなったり、色あせや劣化が早まったりする可能性があります。

 

そこで、この記事では、外壁塗装の色選びで絶対に失敗しない方法をお伝えします。

 

具体的には、以下の4つのポイントを解説します。

  • 外壁塗装で色あせの原因とは?
  • 外壁塗装で色あせしにくい色(塗料の種類)とは?
  • 外壁塗装で色あせしやすい色(塗料の種類)とは?
  • 外壁塗装で色あせを防ぐ方法とは?

これらのポイントを押さえておけば、外壁塗装の色選びで失敗することはありません。

 

それでは、順に見ていきましょう。

外壁塗装における色あせの原因とは?

 

外壁塗装の色選びで失敗しないためには、色あせしにくい色を選ぶことが大切です。

 

しかし、時間が経つと外壁の色が褪せてしまうことがあります。

 

色あせの原因は、おもに以下の3つです。

 

  • 紫外線:太陽光に含まれる紫外線は、塗料の成分を分解して色素を失わせます。特に赤や黄などの鮮やかな色は、紫外線に弱く色あせしやすいです。
  • 酸化:空気中の酸素と反応して塗料が酸化すると、色が変化します。特に黒や茶などの暗い色は、酸化によって白っぽくなります。
  • 汚れ:雨や風で埃や花粉などが付着すると、塗料の表面が汚れます。汚れは色あせだけでなく、カビや藻などの発生も引き起こします。

外壁塗装で色あせしにくい色(塗料の種類)とは?

 

外壁塗装の色選びで失敗しないためには、以下2つのポイントを押さえておきましょう。

塗料の種類

塗料には様々な種類がありますが、一般的に耐久性が高いのは以下の順番です。

  1. フッ素樹脂
  2. シリコン樹脂
  3. ウレタン樹脂
  4. アクリル樹脂

耐久性が高いほど価格も高くなりますが、長期的に見るとコスパは良いです。

顔料の種類

顔料とは、塗料に色を付けるための成分です。顔料には有機顔料と無機顔料があります。

 

有機顔料は色数が豊富で鮮やかですが、耐光性や耐候性が低いです。

 

無機顔料は色数が少なく地味ですが、耐光性や耐候性が高いです。

 

これらのポイントから考えると、外壁塗装で色あせしにくい色(塗料の種類)は以下のようになります。

 

塗料 色合い 耐久性
フッ素樹脂・無機顔料 無彩色(白・黒・グレー)
フッ素樹脂・無機顔料 彩度の低い色(くすんだような色)
シリコン樹脂・有機顔料 彩度の高い色(鮮やかな色)
ウレタン樹脂・アクリル樹脂・有機顔料 彩度の高い色(鮮やかな色)

外壁塗装で色あせしやすい色(塗料の種類)とは?

 

外壁塗装の色選びで失敗すると、見た目が悪くなるだけでなく、塗膜の劣化や剥がれも早まります。

 

色あせしやすい色(塗料の種類)は以下のようになります。

 

塗料 色合い 耐久性
ウレタン樹脂・アクリル樹脂・有機顔料 彩度の高い色(鮮やかな色)
シリコン樹脂・有機顔料 彩度の高い色(鮮やかな色)
ウレタン樹脂・アクリル樹脂・無機顔料 彩度の低い色(くすんだような色)

 

とくに、赤・黄・紫などの原色は色あせしやすいと言われています。

 

これらの色は有機顔料が多く使われており、紫外線によって分解されやすいからです。

 

逆に、青や黄土色などは無機顔料が多く使われており、紫外線に強いからです。

外壁塗装で色あせした場合の対処法とは?

 

外壁塗装の色選びで失敗すると、色あせが目立ってしまいます。

 

色あせした場合の対処法として、以下2つの方法をあげますので参考にしてください。

クリーニングする

外壁に付着した汚れやカビなどを専用の洗剤やブラシで落とすことで、一時的に色あせを目立たなくすることができます。

 

ただし、クリーニングだけでは根本的な解決にはなりません。

塗り替える

外壁の色あせが進んでいる場合は、早めに塗り替えることをおすすめします。

 

色あせは見た目だけでなく、塗膜の劣化や剥がれも引き起こします。

外壁塗装の色選びで失敗しない!人気の外壁塗装色5選

 

外壁塗装の色選びで失敗しないためには、人気のある色からセレクトするのもおすすめです。

 

耐久性や遮熱性などの機能性だけでなく、デザイン性も重視したい方も多いでしょう。

 

ここでは、人気の外壁塗装色5選をご紹介します。

 

それぞれの特徴やメリット・デメリットも併せて解説しますので参考にしてください。

ホワイト

清潔感や明るさを演出する定番の色です。耐久性や遮熱性も高く、汚れも目立ちにくいです。

 

ただし、周囲と差別化するためには、アクセントカラーや素材感などを工夫する必要があります。

ベージュ

ナチュラルやシンプルな雰囲気に合う優しい色です。暖かみがあり、落ち着いた印象を与えます。

 

耐久性や遮熱性もそこそこですが、汚れが目立ちやすいです。

ブラウン

木目調やレンガ調などの素材感を活かすことができる渋い色です。

 

高級感や重厚感があり、落ち着いた印象を与えます。耐久性や遮熱性は低めですが、汚れも目立ちにくいです。

グレー

モダンやスタイリッシュな雰囲気に合うクールな色です。

 

シックでスマートな印象を与えます。耐久性や遮熱性も高く、汚れも目立ちにくいです。

 

ただし、暗くなりすぎないように明るさや彩度に注意する必要があります。

ブルー

爽やかで清涼感のある色です。海や空をイメージさせることができます。

 

耐久性や遮熱性も高く、色あせしにくいです。ただし、周囲の景観との調和に注意する必要があります。

外壁塗装の色選びで失敗しない色あせを防ぐ方法

 

外壁塗装の色選びで失敗しないためには、色あせを防ぐ方法を知っておく必要があります。

 

色あせを防ぐには、以下3つのポイントをおさえておくとよいでしょう。

耐久性の高い塗料を選ぶ

フッ素樹脂や無機顔料などの耐久性の高い塗料を選ぶと、色あせしにくくなります。

 

ただし、価格も高くなるので、予算と相談して決めましょう。

遮熱塗料を選ぶ

遮熱塗料とは、太陽光の熱を反射して室温を下げる効果がある塗料です。

 

遮熱塗料は、紫外線も反射するので、色あせも抑えられます。

 

また、屋根の音鳴りや屋根材の寿命も延ばすことができます。

定期的にメンテナンスする

どんな塗料でも経年劣化は避けられません。一般的に塗料の寿命(耐久性)は約10年です。

 

定期的に外壁の汚れや傷みをチェックして、必要に応じて補修や塗り替えを行いましょう。

外壁塗装の色選びの失敗に関するよくある質問

 

外壁塗装の色はどのくらい持つのですか?

外壁塗装の色の持ち具合は、塗料の種類や顔料の種類、塗装環境やメンテナンスなどによって異なります。
一般的には、耐久性の高いフッ素樹脂や無機顔料を使用した場合は、10年以上持つことがあります。

 

しかし、耐久性の低いウレタン樹脂や有機顔料を使用した場合は、5年程度で色あせや劣化が目立つことがあります。

 

外壁塗装の色で遮熱効果はありますか?

外壁塗装の色によって遮熱効果は変わります。
一般的には、明るい色ほど太陽光の熱を反射して室温を下げる効果が高く、暗い色ほど太陽光の熱を吸収して室温を上げる効果が高くなります。

 

特に白色は遮熱効果が最も高いと言われています。

 

また、遮熱塗料という特殊な塗料を使用すると、色に関係なく遮熱効果を得ることができます。

 

外壁塗装の色はどうやって決めるのですか?

外壁塗装の色は、自分の好みや家の雰囲気だけでなく、耐久性や遮熱性などの機能性も考慮する必要があります。
また、周囲の景観や建築基準法などの規制もチェックする必要があります。

 

色選びに迷った場合は、塗装業者やインテリアコーディネーターなどに相談すると良いでしょう。

外壁塗装の色で耐久性が変わる?色あせの原因と防ぐ方法を徹底解説!まとめ

外壁塗装の色選びで失敗しないためには、耐久性や遮熱性などの機能性だけでなく、デザイン性や周囲の景観なども考慮する必要があります。

 

また、定期的にメンテナンスを行って、外壁塗装の美しさと機能性を保つことで長期にわたり家を守ることができます。

 

色あせしにくい色や人気の色を参考にして、自分の好みや家の雰囲気に合った色を選びましょう。