外壁塗装のスケジュール気をつけるべきこととは?工事開始から完了までの注意点を解説!

一般的な外壁塗装のスケジュールでは、通常2週間程度かかります。

 

もちろん、家の大きさや塗装範囲、天候や業者の人数などによって変わります。

 

外壁塗装の工程は全部で15項目程度になりますが、この記事では9つに絞って説明します。

 

それぞれの工程について、内容と所要時間見ていきましょう。

外壁塗装スケジュールにおける工事内容と所要日数

 

外壁塗装のスケジュールにおける、おもな工程と所要時間をまとめました。

 

外壁の状態によってはさらに工期が延びる場合がありますので、少し余裕をもってスケジュール管理することをおすすめします。

 

工程 内容 所要時間
挨拶・塗装準備 ご近所への告知と挨拶、業者との打ち合わせ、工事準備 1日
足場の設置 高所作業用の足場を家の周囲に設置 1日~2日
塗装前の洗浄 高圧洗浄機で外壁表面の汚れやカビを落とす 1日+乾燥時間
下地処理 外壁表面にひび割れや穴などの損傷がある場合は補修する 1日~2日+乾燥時間
塗装前の養生 塗料が付着してはいけない部分をビニールシートやマスキングテープで覆う 1日
塗装(下塗り・中塗り・上塗り) 下塗り・中塗り・上塗りの3回に分けて塗料を塗る 8日~10日
点検と手直し 業者と一緒に仕上がりを確認し、不具合があれば手直しする 1日+乾燥時間
足場の解体・片付け 足場を解体して片付ける。工事中に出たゴミや残った塗料などを回収して処分する 1日~2日
ご近所へ挨拶 工事中にご迷惑をおかけしたことに対してお詫びしたり、工事後の感想や意見を聞いたりする 30分~1時間

挨拶・塗装準備

工事が始まる前に、ご近所さんへ外壁塗装の告知と挨拶をします。

 

外壁塗装は、工事中の騒音や塗料の飛散などでご迷惑をおかけする可能性があります。

 

外壁工事は思っていた以上に隣近所に迷惑をかけることになります。

 

工事後も近所との付き合いは続きますので、非常に大切なマナーといえるでしょう。

 

事前に工事内容や期間、業者名などを伝えておくことで、トラブルを防ぐことができます。

 

また、業者と打ち合わせをして、工事スケジュールや使用する塗料、色見本などを確認します。

 

この時に、家の周囲にある物や植栽などの移動や撤去が必要かどうかも確認してください。

 

工事が始まってから慌てて移動することのないように、余裕をもって準備しましょう。

 

この工程は1日で終わりますが、ご近所さんへの挨拶は数日前から始めることが望ましいです。

足場の設置

高所作業用の足場を家の周囲に設置します。

 

足場は、職人さんの安全確保や作業効率向上のために必要不可欠です。

 

足場は鉄パイプや板で組み立てられますが、家に傷をつけないようにクッション材などで保護されます。

 

足場の設置は1日程度で終わりますが、家の大きさや形状によっては2日かかることもあります。

 

足場が設置されると、窓から外が見えにくくなったり、風通しが悪くなったりすることがあります。

 

また、防犯面でも注意が必要です。

 

足場から侵入される可能性もあるため、窓やドアの施錠は忘れずに行いましょう。

 

建物の立地が隣家に隣接している場合、隣の敷地に足場を設置させてもらうことになる場合もあります。

 

足場の設置が必要であるか業者に確認をとり、場合によっては一緒に隣家へ挨拶にいきましょう。

塗装前の洗浄

塗料を塗る前に、高圧洗浄機で外壁表面の汚れやカビを落とします。

 

汚れたまま塗装してしまうと、塗膜が剥がれやすくなったり、仕上がりが悪くなったりするので欠かせない工程です。

 

、外壁の素材や汚れの程度によっては、水だけでなく洗浄剤を使うこともあります。

 

高圧洗浄は1日で終わりますが、洗浄後に外壁が乾くまでに最低でも24時間、気候や下地の状態によっては48時間以上の乾燥時間が必要です。

 

そのため、雨が降らない日を選んで行うことが重要です。

 

高圧洗浄中や乾燥中は、窓を閉めておくことで、水や塗料の飛散を防ぐことができます。

 

外壁塗装工事は「住みながらの工事」であるため、ある程度の不自由さは覚悟しなければいけません。

 

工事後はきれいな外観と防水効果がよみがえりますので、施主としてもできる限り協力する姿勢が大切です。

下地処理

外壁表面にひび割れや穴などの損傷がある場合は、下地処理を行います。

 

下地処理とは、パテやコーキングなどで補修したり、サンドペーパーなどで研磨したりすることです。

 

下地処理は、塗膜の密着性や防水性を高めるために欠かせない作業です。

 

下地処理は1日から2日かかりますが、外壁の劣化具合によってはもっと時間がかかることもあります。

 

下地処理後も乾燥時間が必要です。

 

下地処理中は、塗料の飛散や埃の舞い上がりに注意する必要があります。

 

工事中は窓を閉めるなど、室内にホコリや臭いが入らないよう注意してください。

塗装前の養生

塗装前に養生を行います。

 

養生とは、塗料が付着してはいけない部分をビニールシートやマスキングテープで覆うことです。

 

養生は、周囲の汚れを防ぐだけでなく、塗装範囲の端をきれいに仕上げるためにも必要です。

 

養生する部分は、窓枠や玄関ドア、雨樋やエアコン室外機などです。

 

養生は半日から1日かかりますが、家の大きさや形状によってはもっと時間がかかることもあります。

 

養生された部分は塗装終了まで剥がされないため、窓の開閉や換気ができなくなります。

 

そのため、室内の温度管理や湿度管理に注意しましょう。

 

工事をおこなう季節にもよりますが、温度調整はエアコンを使用し、換気には換気扇を使うようにしてください。

塗装(下塗り・中塗り・上塗り)

いよいよ塗装工程に入ります。

 

塗装工程は、下塗り・中塗り・上塗りの3回行うのが基本です。

 

下塗りは、外壁面と次に塗る塗料の密着性を高めるために行います。

 

中塗りと上塗りは、色付きの塗料を2回重ねて塗ることで、色ムラや光沢感を出します。

 

各工程ではローラーや刷毛などを使って均一に塗料を塗布していきます。

 

各工程の間には乾燥時間が必要となり、一日に2回以上の塗装はおこなわれません。

 

また、天候や気温・湿度なども影響しますので、雨や風が強い日や気温が低すぎる日は作業できません。

 

外壁塗装をおこなううえで、湿度や気温はとても重要なのです。

 

各工程では使用する塗料の量や種類もことなります。

 

下塗りでは、塗料の種類によっては専用の下塗り材を使います。

 

下塗り材は、外壁の素材によっても異なります。

 

たとえば、コンクリートやモルタルなどのセメント系の外壁には、アクリル系やウレタン系の下塗り材が適しています。

 

下塗り材は、外壁面に浸透して、塗料との密着性を高めます。

 

下塗りでは、1平方メートルあたり0.2リットルから0.3リットルの塗料を使います。

 

中塗りと上塗りでは、色付きの塗料を使います。

 

色付きの塗料は、シリコン系やフッ素系などの耐久性や防水性に優れたものがあります。

 

色付きの塗料は、外壁面に膜を形成して、紫外線や雨風から守ります。

 

中塗りと上塗りでは、1平方メートルあたり0.15リットルから0.2リットルの塗料を使います。

 

塗装工程は3日から5日かかりますが、外壁の面積や色合いによってはもっと時間がかかることもあります。

 

塗装中は、窓を閉めておくことで、臭いや塗料の飛散を防ぐことができます。

点検と手直し

塗装が終わったら、業者と一緒に点検をおこいます。

 

点検では、色ムラやハゲなどの不具合がないか確認します。

 

不具合がある場合は、手直しを依頼しましょう。

 

手直しでは、不具合箇所に再度塗料を塗ったり、養生を剥がしたりします。

 

点検と手直しは半日から1日かかりますが、不具合箇所が多い場合はもっと時間がかかることもあります。

 

点検と手直し後も乾燥時間が必要です。

 

点検と手直し中は、業者とコミュニケーションを取っておくことで、納得のいく仕上がりにすることができます。

足場の解体・片付け

最後に足場を解体して片付けます。

 

足場を解体する際には、家や周囲に傷をつけないように注意してもらいます。

 

足場を解体した後は、工事中に出たゴミや残った塗料などを回収・処分してもらいます。

 

通常は解体・処分費も見積もり金額に含まれていますが、あらかじめ業者に確認を取っておきましょう。

 

足場の解体・片付けは1日で終わりますが、家の大きさや形状によっては2日かかることもあります。

 

足場が解体されると、窓から外が見えるようになったり、風通しが良くなったりします。

ご近所さんへ挨拶

工事が完了したら、ご近所さんへ挨拶をします。

 

工事中にご迷惑をおかけしたことに対してお詫びしたり、工事後の感想や意見を聞いたりします。

 

工事の仕上がりによっては、ご近所さんも外壁工事を検討されるかもしれません。

 

もしもご近所さんが外壁塗装工事をおこなうことになたら、今度はあなたが快諾してあげましょう。

 

挨拶にかかる時間は30分から1時間程度ですが、人数や話題によってはもっと時間がかかることもあります。

 

ご近所さんに対する挨拶は、工事の際のマナーであると同時に、良好な関係を保つ役割も果たしているのです。

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外壁塗装のスケジュールについてよくある質問と回答

 

外壁塗装の工事期間は、季節や気候によって変わりますか?

はい、変わります。
外壁塗装は、雨や風が強い日や気温が低すぎる日は作業できません。
また、乾燥時間も気温や湿度に影響されます。
そのため、冬場や梅雨時期は工事期間が長くなる可能性があります。

 

外壁塗装の工事中に、家の中に入ってもらうことはありますか?

一般的にはありません。
外壁塗装は、外から行う作業ですので、家の中に入る必要はありません。
ただし、窓枠や玄関ドアなどの塗装をする場合は、内側から養生をする必要があります。
その場合は、事前に業者と打ち合わせをして、入室の日時や方法を決めておきましょう。

 

外壁塗装の工事後に、保証書やアフターサービスはありますか?

はい、あります。
外壁塗装の工事後には、業者から保証書やアフターサービスの内容を説明してもらえます。
保証期間や保証内容は、業者や使用する塗料によって異なりますので、契約時に確認しておきましょう。
また、アフターサービスでは、定期的な点検やメンテナンスを受けることができます。

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外壁塗装中の過ごし方でよくある質問と回答

 

外壁塗装中の過ごし方でよくある質問と回答をまとめてみました。

 

これから工事がスタートする(検討中)という方は、是非チェックしてみてください。

 

窓は開けられないの?

基本的には開けない方が良いです。窓を開けると、塗料の臭いやホコリが家の中に入ってしまう可能性があります。
換気は窓を少しだけ開けるか、換気扇を使うようにしましょう。

 

洗濯物は外に干せないの?

基本的に、外に干すことはできません。
塗料が飛んで洗濯物に付着したり、臭いが移ったりする恐れがあります。
部屋干しやコインランドリーを利用することをおすすめします。

 

エアコンは使えるの?

作業内容や天候によっては、エアコンが使えなくなることもあります。
室外機や通気口が養生されたり、足場やネットで日光が遮られたりすることで起こります。
事前に業者に確認しておくと良いでしょう。

 

外出はしても大丈夫なの?

外壁塗装は家の外で行われる作業なので、留守にしても問題ありません。
ただし、空き巣対策や工事進捗の確認のために、外出する際には業者に一声かけておくと安心です。

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外壁塗装中の過ごし方で注意したいポイント

 

外壁塗装中の過ごし方で注意したいポイントを紹介します。

 

工事期間中こそ、快適な生活を送るためにも、以下の点に気を付けてください。

施錠はしっかりと

外壁塗装中は足場が設置されていますが、これが空き巣被害の原因になることがあります。

 

足場から侵入される可能性があるため、家から離れる際には必ず窓や玄関などを施錠するように心がけてください。

悪臭や騒音対策を

外壁塗装中は悪臭や騒音が発生します。

 

これは、塗料の臭いや足場の設置・撤去、工事車両の移動などが原因です。

 

とくに赤ちゃんや高齢者、妊婦さんなどは影響を受けやすいので、塗装する日は家を留守にするか、防音・防臭対策をすることをおすすめします。

近隣住民への挨拶や配慮を忘れない

外壁塗装は自分の家だけの問題ではなく、近隣住民にも迷惑をかける可能性があります。

 

そのため、工事前には近隣住民への挨拶や工事内容・期間の説明を行うことが大切です。

 

また、近隣住民の物や車などに対しても飛散防止の養生を行うことでトラブルを防げます。

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外壁塗装中は業者とのコミュニケーションがカギ

 

外壁塗装は家の外側でおこなう工事ですが、「窓越しに室内を覗かれるのでは?」という不安があります。

 

もちろん、塗装業者は仕事ですから故意に覗くようなことはありません。

 

しかし、女性や小さなお子さんがいらっしゃるご家庭では心配されるのが普通です。

 

そこでこの項では、外壁工事中における防犯対策について紹介します。

 

防犯対策であるのと同時に、業者への牽制という側面もありますので参考にしてください。

窓にカーテンやブラインドなどを設置する

カーテンやブラインドの設置は、覗き見だけでなく、塗料の臭いやホコリも防ぐ効果があります。

 

窓を閉めていても、わずかな隙間から臭いやホコリが入ってくるものなのです。

 

また、二階の窓にはブラインドが設置されていなかったり、レースカーテンのみで室内がみえてしまうというご家庭も少なくありません。

 

外壁塗装には二週間ほどかかりますが、工事期間中はカーテンなどで室内が見えないようにしましょう。

 

室内が見えないことで、防犯対策になるだけでなく、職人さんも作業に集中できて良いという意見があります。

足場に南京錠やセンサーライトを設置する

外壁塗装をおこなう際は、二段以上の足場を設置します。

 

二階の外壁を塗装するには、ある程度の高さまで足場を組まないと作業ができないためです。

 

しかし、この足場が窃盗や覗きといった犯罪に利用されるケースがあります。

 

足場を使って二階に上がるには、足場に設置された階段を利用しなければいけません。

 

そこで、階段の入口にチェーンなどで対策すると防犯効果があるのです。

 

また、センサーライトの設置が非常に効果的だとわかっています。

 

夜間、人など動くものに反応してライトが点灯しますので、何も知らずに近づいたら驚いて退散することになるでしょう。

 

あわせて、防犯カメラや「防犯カメラ設置」などのステッカーを貼っておくのも効果があります。

 

上記は、工事時間外に不審者が侵入するのを防ぐための対策ですが、業者に対する抑止効果もあるのです。

職人さんにお茶やお菓子などを出す

外壁工事中には、現場責任者や職人さんとコミュニケーションをとるのが一番です。

 

お互いのことを話すことで、作業を円滑に進められるようになります。

 

なかでも、休憩時間にお茶やお菓子を出すことが有効な手段となります。

 

コミュニケーションの機会が増えてくると、相手を思いやる気持ちになるからです。

 

ただし、お茶やお菓子を出すタイミングには注意が必要です。

 

くれぐれも、作業に支障をきたさないよう注意してください。

出掛ける際は一声かけておく

出掛ける際には、職人さんへ一声かけておくのがおすすめです。

 

信頼関係を築けるとともに、工事中のトラブルを防ぐ効果があります。

 

具体的には、以下のような声掛けがおすすめです。

  • 「お疲れ様です。少し外出しますが、何かありましたら電話で連絡してください」
  • 「お世話になっております。今から用事があって出かけますが、戻りは◯時頃を予定しています」
  • 「ありがとうございます。これから買い物に行ってきますが、工事中の注意点などありましたら教えてください」

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外壁塗装のスケジュール気をつけるべきこととは?工事開始から完了までの注意点を解説!まとめ

この記事では、外壁塗装のスケジュールや、工事中の過ごし方などの注意点を紹介しました。

 

外壁塗装工事の期間はおおむね2週間ですが、家の大きさや立地条件、外壁の状態によってことなります。

 

工事をおこなう際はしっかりと予定を立て、無理なく工事を進めるようにしてください。

 

また、工事の前後にはご近所への挨拶も忘れずに!

 

外壁塗装業者と相談しながら、満足のいく仕上がりを実現しましょう。

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建築士

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