外壁塗装の浮きや剥がれは放置厳禁!劣化の原因と詳しい補修方法を徹底解説

外壁塗装の浮きや剥がれは、放置しておくと雨漏りや外壁材の劣化などの深刻な問題につながります。

 

浮きや剥がれの原因は、経年劣化や施工不良などさまざまですが、早めに対処することが重要です。

 

外壁塗装の浮きや剥がれにお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。

外壁塗装の浮きや剥がれとは

 

外壁塗装の浮きや剥がれとは、外壁材と塗膜の間に空気や水分が入り込んでしまい、塗膜が外壁から剥離してしまっている状態をいいます。

 

塗装の表面に水ぶくれのようなものができ、一部が膨らんでいるような状態です。

 

膨らんだ箇所を触ると簡単に剥がれてしまったり、表面がボコボコになったりします。

 

浮きや剥がれができると、外壁塗装の本来の目的である防水や紫外線対策という機能が失われてしまいます。

 

浮きや剥がれは目視でも確認できますが、見えない部分にも発生する可能性があります 。

 

そのため、定期的に外壁のチェックを行うことが大切です。

 

とくに、以下のような場合は注意が必要です 。

 

  1. 塗装後数年以内である
  2. 塗料がチョーキング(粉化)している
  3. 塗料が色あせている
  4. 塗料がひび割れている
  5. 塗料がカビやコケで汚れている

外壁塗装の浮きや剥がれが起きる原因と予防方法

 

外壁塗装に浮きや剥がれが発生する原因は大きく分けて2つあります。

 

一つは経年劣化で、もう一つは施工不良です 。

 

経年劣化は避けられないものですが、施工不良は予防することができます。

 

それぞれの原因と予防方法について見ていきましょう。

経年劣化

外壁塗装は日々雨や紫外線などの影響を受けて少しずつ劣化していきます。

 

とくに、紫外線は塗料を酸化させて色あせやチョーキング(粉化)を引き起こします。

 

チョーキング現象が進行すると、塗膜が弱くなり剥離しやすくなります。

 

また、雨水も徐々に内部へ侵入し、湿気が発生して塗膜を持ち上げる原因になります 。

 

経年劣化は避けられないものですが、定期的なメンテナンスや早めの再塗装で抑えることができます。

 

塗料の種類にもよりますが、一般的には10年程度で外壁塗装の劣化が目立つようになります 。

 

その前に外壁の状態をチェックし、必要なら再塗装を行いましょう。

 

また、塗料の中でも耐久性の高いものを選ぶことで、経年劣化を遅らせることができます。

施工不良

外壁塗装に浮きや剥がれが発生するもう一つの原因は施工不良です。

 

施工不良とは、外壁塗装を行う際に必要な工程や手順を省略したり、適切な材料や方法を使わなかったりすることで起こる不具合のことです 。

 

施工不良による浮きや剥がれは、塗装直後から数年以内に発生することが多く、業者の責任によるものです 。

 

施工不良による浮きや剥がれの原因としては、以下のようなものがあります 。

 

原因 説明
高圧洗浄が不十分 外壁表面に汚れやカビが残っていると、塗料との密着性が低下します
下地処理(ケレン作業)が不十分 外壁表面にサビや凹凸が残っていると、塗膜が均一にならず浮きやすくなります
下塗り材が不足 下塗り材は外壁材と上塗り材の接着剤の役割を果たしますが、不足すると塗膜が薄くなり剥離しやすくなります
外壁材と塗料の相性が悪い 外壁材と塗料の種類や性質が合わないと、収縮や膨張の度合いが異なり浮きやすくなります
塗料の乾燥時間が不足 塗料は完全に乾燥するまでに一定の時間が必要ですが、早く重ね塗りしたり雨に濡れたりすると浮きやすくなります
湿度の高い日に塗装 湿度の高い日に塗装すると、空気中の水分が塗膜内部に入り込み浮きやすくなります
悪徳業者による手抜きや材料の使い回し 悪徳業者はコストを削減するために、塗料の量を減らしたり、古い塗料を使ったり、他の現場で使った塗料を再利用したりします。これらの行為は塗膜の品質を低下させ、浮きや剥がれの原因になります

外壁塗装の浮きや剥がれを放置するとどうなるか

 

外壁塗装に浮きや剥がれが発生した場合は、早急に対処する必要があります。

 

放置してしまうと、以下のような問題が起こります 。

 

保護機能が低下する
外壁塗装は外壁材を雨や紫外線から守る役割がありますが、浮きや剥がれによってその機能が失われてしまいます。
その結果、外壁材自体が劣化したり、雨水が内部へ侵入したりして建物全体にダメージを与える可能性があります。

 

美観を損なう
外壁塗装は住宅の見た目にも大きく影響します。
浮きや剥がれは目立つ汚れとなり、住宅の価値やイメージを下げてしまいます。

 

補修費用が高くなる
外壁塗装の浮きは、早めに対処すれば小規模な補修で済むことが多いですが、放置してしまうと広範囲に広がったり、外壁材の交換が必要になったりすることがあります。
その場合、補修費用は大幅に高くなります。
また、施工不良による浮きの場合は、業者の保証期間内であれば無償で補修してもらえる可能性がありますが、放置してしまうと保証期間が切れてしまうこともあります 。

外壁塗装の浮きや剥がれを補修する方法と費用

 

外壁塗装の浮きや剥がれを補修する方法は、劣化の程度によって異なります。

 

一般的には、以下のような方法があります 。

 

剥離部分の切り取りとパテ埋め

  1. 剥がれた部分をカッターなどで切り取ります。切り取るときは、剥がれていない部分に傷をつけないように注意します。
  2. 切り取った部分の下地を処理します。下地処理の方法は、下地の種類や状態によって異なりますが、一般的には、ほこりや汚れを除去し、ボンドやパテなどで補修し、乾燥させます。
  3. 下地処理が完了したら、再塗装します。再塗装の方法は、表面材の種類や色によって異なりますが、一般的には、下塗りと上塗りを行い、乾燥させます。

 

外壁材の交換
浮きや剥がれた部分が広範囲に及んだり、外壁材自体が劣化したりしている場合は、外壁材を交換する必要があります。
その後、下地処理を行って再塗装します。大規模な浮きや剥がれに対応できる方法です。

 

 

外壁塗装の浮きや剥がれを補修する費用は、補修方法や範囲、塗料の種類などによって変わります。

 

一般的には、以下のような目安があります 。

 

補修方法 費用
剥離部分の切り取り 1平方メートルあたり約3000円から
パテ埋め 1平方メートルあたり約5000円から
外壁材の交換 1平方メートルあたり約10000円から

外壁塗装の浮きや剥がれに関する相談先

 

外壁塗装の浮きに気づいたら、まずは専門家に相談しましょう。

 

専門家とは、以下のような人や団体です 。

外壁塗装を施工した業者
施工不良による浮きの場合は、業者に無償で補修してもらえる可能性があります。
また、経年劣化による浮きの場合でも、業者に再塗装の見積もりを依頼することができます。

 

建築士
外壁塗装以外の原因で浮きが発生している可能性もあります。
たとえば、基礎や構造体の不具合や、断熱材や通気層の不備などです。
その場合は、建築士などに外壁の診断を依頼することができます。

 

消費者センター
悪徳業者による手抜きや詐欺に遭った場合は、消費者センターや公正取引委員会に相談することができます。
消費者トラブルの解決や被害の防止に努めてくれます。

 

外壁塗装の浮きや剥がれについてよくある質問

 

外壁塗装の浮きはどうやって見つけることができますか?

外壁塗装の浮きは目視で確認することができます。
水ぶくれやひび割れなどの異常な形状や色合いを持つ部分があれば、浮きの可能性があります。

 

また、手で触ってみてもわかりやすいです。

 

柔らかくてへこんだりする部分や硬くて剥がれそうな部分は浮きのサインです。

 

外壁塗装の浮きはどんな原因で起こりますか?ここに質問を入力

外壁塗装の浮きはさまざまな原因で起こります。

 

一般的な原因としては以下のようなものがあります。

  • 経年劣化:塗料の種類や環境条件によって異なりますが、一定期間経過すると塗料自体が劣化して密着力が低下します。
  • 高圧洗浄や下地処理の不十分:塗装前に外壁の表面をきれいにしないと、塗料が外壁に密着しづらくなります。
  • 下塗り材の不足:下塗り材は外壁と塗料の密着性を高める役割がありますが、不足していると塗料の密着度が低くなります。
  • 塗料の乾燥時間の不足:塗料にはそれぞれ定められた乾燥時間がありますが、守らずに次の工程に移ると塗膜を完全に作ることができず、浮きの原因となります。
  • 外壁材と塗料の相性:外壁材に合わない塗料を使用すると、塗膜間の密着が悪くなります。例えば、窯業系サイディングには弾性塗料が合わず、浮きやひび割れの原因となります。
  • 外壁内部への水分の侵入:外壁にひび割れや反りなどがあると、雨水などが侵入してしまいます。その水分が温められて気化すると、内部から塗膜を押し上げて浮きを起こします。
  • 凍害:外壁内部に侵入した水分が凍ってしまうと、内側から外壁材を破壊してしまいます。その結果、塗膜も浮きや剥がれを起こします。

外壁塗装の浮きや剥がれは放置厳禁!劣化の原因と詳しい補修方法を徹底解説まとめ

外壁塗装の浮きや膨れは、塗装の劣化を示すサインです。

 

放置すると建物に大きなダメージを与える可能性があるため、早めに適切な補修をおこなう必要があります。

 

信頼できる業者に相談して、納得できる方法で修繕しましょう。